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「卒業記念サプライズ大作戦-6年生」

 卒業式を目前にした三大ジュニアの6年生、はな・ゆいな・ここは、こっそり体育館の倉庫に集合していた。何やら楽しげに話し込んでいる。

「最後に、コーチや下級生のみんなにサプライズしようよ!」
 ゆいなが鼻息荒く提案すると、はなは目を輝かせて「バレーボール部らしく、最高の思い出を作ろう!」と即決。ここは相変わらず口数少なめだが、こっそりメモ帳を取り出して作戦を書き始める。
 サプライズの内容は、みんなに内緒で体育館を大改造して飾り付けをするというもの。ところが、はなが脚立に乗って風船をつけようとすると、ぐらぐらとバランスを崩した。
「わっ、落ちるー!」
 はなを支えようとしたゆいなもつまずき、二人がダンゴ状態に転がる。ここはあわてて風船にしがみつくが、気づけば足にテープが絡まって立ち上がれない。まるで三人まとめて芋づる式に絡まってしまったかのようなカオスな状況に!

「もう…全然進まないんだけど」
 ゆいなが苦笑いしながらぼやくと、はなも苦笑い。「でも、こういうのって一人でやろうとすると大変だよね。みんなと協力すると、いつも乗り越えられるんだよなあ」
 すると、ここがボソッとつぶやく。「バレーボールでも、アタックを打つまでにみんながつないでくれるから打てるんだよね…」
 三人は目を見合わせてうなずき合った。バレーボールも、こうしたサプライズ作戦も、一人じゃ何もできない。一緒にやるからこそ、最高の結果になる。仲間ってやっぱり大切だ。
 結局、ドタバタの末に大成功したサプライズ。コーチや下級生たちの笑顔を見て、三人は改めて思った。
「卒業しても、ずっと仲間だよね!」

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